松のこも巻き


冬の観光地や日本庭園で、松の幹に藁が巻かれているのを見たことがあると思います。

「菰巻き」といって、マツカレハの幼虫の習性を利用して菰の中に誘導して越冬させ、春になったら、菰を外して虫ともども焼いてしまう、薬剤を使わない害虫駆除法です。

ところが、近年の研究で実際に菰の中で冬を越していたのは、マツカレハの幼虫ではなくヤニサシガメなど益虫であることが判明したのです。

そのため、多くの自治体や観光地で現在菰巻きは行われていません。

一方、恒例の行事として菰巻きを続けている所もあります。

岡山後楽園では、今年も園内の240本の全ての松の木の菰巻きを無事に完了しました。

伝統行事を継承すると同時に、訪れる人々が楽しみにしている冬の風物詩を守るためです。

その思いは、菰を固定するための縄の結び目が全て歩道側を向いていることからも窺えます。

ただ・・・春の「菰焼き」はどうするのか、個人的には気になります。

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