肌が本来持つ力を発揮できる肌こそ美しい(前編)


あふれるうるおい・ハリ・透明感は、肌本来の力によって支えられています。この肌力を発揮するには十分なケアが必要です。ニナファームジャポンと一緒に学んでいきましょう。

戦う力

美しさや若さを追求するためには、細胞レベルで考える必要があります。肌の美しさの源は細胞の正常な働きによるものなので、活性酸素が過剰に発生し、細胞の酸化や糖化が起こっては、トラブルの根本的な解決にはなりません。

もちろん、細胞も活性酸素の攻撃を受けているばかりではありません。細胞は活性酸素と戦うために「抗酸化酵素(SOD)」をつくり出しています。

細胞の中がSODで満たされ、その働きを十分に発揮できれば、活性酸素を過剰に発生させることなく、細胞本来の働きを維持することができます。

しかし、年齢とともに細胞内でSODをつくり出す力は低下するので、毎日の習慣として、SODと同じ働きをする抗酸化物質を上手に活用し、肌本来の力を高めることが大切です。

守る力

私たちの肌は、日々紫外線や空気中に含まれる化学物質、また、細菌やウイルスなどの刺激にさらされています。

本来であれば、肌トラブルを起こす要因となりますが、肌に備わるすぐれた力によって、さまざまな刺激や異物の侵入を防ぎ、すこやかな状態を保っています。この肌の力を「バリア機能」といいます。

バリア機能は、表皮の一番外側に位置する角層に備わる働きの一つです。角層の中では、ターンオーバーによって基底層から押し上げられた肌細胞が、まるでレンガのように何層にも積み重なっています。

さらに、このレンガをより強固なものにするために、細胞と細胞のすき間をセラミドを主成分とした細胞間脂質がセメントの役割をしながら細胞同士をぴったりと密着させ、外部刺激をしっかりとブロックしています。

保つ力

肌表面を皮脂膜が覆い保護することで、雑菌の繁殖や外からの刺激を防ぎ、肌の健康が保たれています。皮脂膜とは皮脂と汗が混ざり合ったもので「天然のクリーム」ともいわれています。

健康な肌は、pH(ペーハーもしくは、ピーエッチ)4.5~6.0の弱酸性を常にキープし、細菌やカビの繁殖を抑えます。そしてこのpHを一定に保つ働きが「アルカリ中和能」です。

たとえば汚れをきちんと落とすためには、石けんなどの弱アルカリ性の洗浄料でなければいけませんが、一時的に肌がアルカリ性に傾いたとしても、このアルカリ中和能の働きによって肌表面は元の弱酸性に戻ることができます。

ところで、洗顔料などで弱酸性と聞くと一見肌にやさしいイメージを持ちますが、実は汚れ落ちが弱いので逆に肌トラブルを招くこともあるのです。