大人の肌状態を悩みから解き明かす~深いシワ・たるみ編~


肌トラブルについて、これまで乾燥・小ジワ・シミ・くすみについてご紹介しました。最終回では深いシワ・たるみについて、ニナファームジャポンと一緒に学んでいきましょう。

大人の肌トラブル5 深いシワ・たるみ1

若々しい肌印象をもたらすハリや弾力は、コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸などで構成される真皮の力によって保たれています。そしてこの力の源になるのが繊維芽細胞です。

年齢を重ねるごとに気になり始める深いシワやたるみは、繊維芽細胞の働きの低下と、数そのものの減少に起因するものですが、その大もとは表皮同様、酸化・糖化によるダメージの蓄積です。

本来コラーゲン、エラスチン、ヒアルロン酸が古くなったり、傷がついたりしても、繊維芽細胞の働きが活発であれば、分解と合成を繰り返すことで真皮を常にフレッシュな状態に保つことができます。

しかし、代謝機能が衰えた大人の肌ではそのスピードが低下し、結果、肌の弾力は失われ、ほうれい線や眉間などの深いシワ、頬やアゴ、目もとなどのたるみを引き起こすというわけです。

大人の肌トラブル6 深いシワ・たるみ2

深いシワやたるみを招く要因として新たに注目されているのが、肌のゆるみを招く「コラーゲンの結束力低下」と、肌のしぼみを招く「皮下組織の脂肪量の減少」です。まずコラーゲンは体内にあるケイ素と呼ばれるミネラルによって結束強度が保たれています。

ところが年齢を重ねるごとにケイ素は不足する傾向にあり、これがコラーゲンの結束力低下を招く大きな原因となります。また、皮下組織の脂肪量の減少は個人差もありますが、主に加齢によって起こります。

表皮や真皮を下から支える皮下組織にボリュームがなくなると肌全体が落ち込み、頬がコケたり上まぶたがくぼむなど、顔全体がやつれた印象になります。さらに、脂肪量の著しい減少は脂肪細胞から分泌される生理活性物質の減少にもつながり、さらなる深刻なシワやたるみを引き起こす原因にもなります。