若々しい笑顔のために「表情筋+肌状態」を整える
表皮・真皮・皮下組織。肌は大きく3つの層に分けることができます。
表皮の一番上の層、角層は厚さ約0.02mmほどのごく薄い層です。外的刺激から肌を守り、肌内部の水分蒸散を防いでいます。表皮は、いわばうるおいの層。たっぷりの水分で肌を満たし、肌の生まれ変わりを行なっています。
真皮は肌の約70%を占め、コラーゲン・エラスチンなどの働きで肌のハリ・弾力を保っています。
そして最下層にあたる部分が皮下組織。皮下脂肪と筋肉で構成されています。この筋肉が表情筋と呼ばれるもので、繊細な顔の表情をつくるとともに、表皮・真皮を支える役割も担っています。
肌のたるみは、表皮の新陳代謝の低下、真皮コラーゲン産生の低下、表情筋の衰えなど複合的な要因が絡んで起こります。ですから、若々しく素敵な笑顔のためには、スキンケアで肌のコンディションを整え、エクササイズで表情筋の衰えを防ぐことが大切になります。
シワ・たるみを防ぐ3つのアプローチ
1 ターンオーバーを整える
・肌にやさしく正しい「洗顔」とたっぷりの「うるおい」を与える
肌に負担をかけるような洗顔を繰り返したり、うるおい不足な肌はターンオーバーが乱れ、角質肥厚を招き、肌がゴワゴワと硬くなりがちです。
角層が不安定になると、水分保持力もさらに下がり、シワやくすみなどができやすくなります。
2 肌内部のめぐりを良くする
・血管やリンパ管のポンプ役、筋肉を鍛えてめぐりを良く
血行不良により肌細胞が栄養不足になると、スムーズな生まれ変わりが行なわれずスキントラブルを起こします。さらに血流やリンパの流れが悪い肌は、細胞内の老廃物や余分な水分の排出が滞るため、皮下脂肪を溜め込みやすく、重さで肌をたるませたり、むくみや肌荒れの原因にもなります。
3 表情筋を鍛える
・表情筋を鍛え、ピンと上向きの肌に
表情筋の衰えは、肌(表皮や真皮)を支えきれずにたるみが生じてしまいます。しっかりとした皮下組織は、表情筋が皮下脂肪を支え、肌全体を持ち上げる働きをしています。ところが、表情筋が衰え皮下脂肪を支えきれなくなると、重力に負けて下に垂れてしまいます。