栄養をバランスよく摂って細胞の老化防止に “五大栄養素”①
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バランス良く十分に摂ることが細胞の老化防止につながる
できることなら好きな物を好きなだけ食べたい。でも、それでは「生きていく」ことができたとしても、「健康で若々しく生きていく」ことはできません。人間の身体はすべて、その人が食べたものからできています。現代人に不足しがちな栄養素は何か、エイジングケアのためにはどのような栄養素を摂れば良いのでしょう。
新しい細胞をつくり出す栄養素はチームで働く
人間の身体は約60兆個の細胞からできています。この細胞から皮膚や心臓などさまざまな組織がつくりだされ、人体は形成されているのです。そして、これらの細胞は新陳代謝によって日々生まれ変わっています。人間の持つ自然治癒力により怪我や病気が治るというのは、この新陳代謝が機能しているからにほかなりません。
新しい元気な細胞が生まれ、古くなった細胞と置き換わるわけですが、新しい細胞をつくるためには、その材料となる物質が必要です。それは私たちが毎日の食事から身体に摂り入れている栄養素です。栄養素は胃や腸などの消化器官で分解・吸収され、血液によって全身に運ばれ、身体中の細胞を新しく生まれ変わらせています。身体に必要な栄養素は40種類以上あり、大きく5つに分けることができます。それが五大栄養素と呼ばれるもので、「たんぱく質」「脂質」「糖質」「ビタミン」「ミネラル」です。これらの栄養素は単独で効果を発揮するのではなく、いろいろな組み合わせによって力を発揮するので、どれかひとつの栄養素が不足すると、他の栄養素もその少ない分に合わせ働くことしかできなくなってしまいます。ですから、常にバランス良く摂らなければならないのです。
現代人の食生活はミネラル・ビタミン不足
現代の日本人の食生活は非常に豊かで、カロリー摂取量は十分あるいは摂りすぎの傾向にあります。しかし、これを栄養素の面から見てみると十分とは言えません。
例えば、忙しい現代人の味方とし普及してきたインスタント食品などの加工食品ですが、素材に含まれる栄養素が加工の段階で失われてしまうことがあります。また保存のために使われている添加物も一緒に体内に取り込むことになりますから、それを排出するためにビタミンやミネラルが消費されてしまいます。
厚生労働省の調査によると野菜の摂取不足が現代人の食生活の問題のひとつとして挙げられています。野菜に含まれる栄養素をみると、ハウス栽培や輸入野菜の栄養素は、旬の時季に豊かな土壌で育てられたものに比べ十分ではないようです。
なかでも私たちの食事で不足しがちなのが、ミネラル、ビタミンです。これらは体内で合成できないか、できたとしても少量しかつくり出せないため、食べ物から摂る必要があります。
しかし、現代は残念ながら、五大栄養素の必要量をすべて食事だけで摂るのは難しい時代です。ミネラルやビタミンを十分に摂ろうと思えばカロリー過多になってしまい、健康にとってよくありません。カロリー摂取を控えながら特定の栄養素を補うためには、サプリメントなどの健康補助食品を活用することが効果的です。