栄養をバランスよく摂って細胞の老化防止に “五大栄養素”②
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栄養素の摂りすぎが体内の老化を進める
栄養素の不足は問題ですが、かといって大量に摂ればいいのかといえば、そうとも限りません。摂りすぎが健康を損ねる原因になることもあります。
たんぱく質、糖質、脂質の三大栄養素はエネルギー源となるものなので、摂りすぎた分は脂肪として蓄えられ、肥満の原因となります。また、脂質の摂りすぎは動脈硬化や高脂血症などの生活習慣病を引き起こす危険性や、摂りすぎた糖質がたんぱく質とくっついて老化の原因となる物質に変化するので要注意です。
ビタミンやミネラルは摂りすぎても害はなさそうに思えるかもしれませんが、例えばビタミンAの摂りすぎは腹痛やめまい、皮膚乾燥などを引き起こしたり、ナトリウムの摂りすぎは高血圧や脳卒中などの生活習慣病の原因になるとも言われています。食事から摂る分については、それほど大量に含まれていないため危険はありませんが、健康補助食品などを活用する場合には、適量を摂るように気をつける必要があります。
毎日の食べ物が美と若さを保ってくれる
新しい細胞をつくり出すのが、私たちが食べる物(=栄養素)です。その量が不足すると、新陳代謝が悪くなり、身体のバランスが崩れてしまいます。
身体をつくる栄養素であるたんぱく質は重要ですが 肉から摂ろうとすると脂質を摂りすぎてしまう恐れがあります。大豆などの植物から多く摂るように心がけるといいでしょう。
また同じ脂質でも牛や豚などの脂は体内で固まりやすく、動脈硬化など血管の老化を招く危険性があります。一方、魚の脂は体内で固まりにくいのが特長です。
肌の新陳代謝を促し、酸化をくい止めるためには、ビタミン・ミネラル類が欠かせません。ビタミンCはコラーゲンの生成に必要ですし、ビタミンEには抗酸化作用が期待できます。ミネラルの中では、肌質を整えるセレン、肌の代謝をサポートする亜鉛、肌のバリア機能を高めるマグネシウムなども重要です。
私たちの身体は毎日食べているものからできています。食事は空腹を満たすためだけのものではありません。必要な栄養素をバランス良く質の良いものを摂って、若さと健康を保ちましょう。