サビない身体でいつまでも若々しく①~抗酸化のお話~

酸化とは、例えば鉄が赤茶色くサビたり、切ったりんごが変色したりすること。
では身体が酸化するってどういうことでしょうか?ニナファームジャポンが解説します!

体内で発生する活性酸素は、私たちの健康を維持するうえで大事な役割もありますが、過剰に増えすぎると身体を酸化させてしまうのです。

ではサビない身体を保つために、私たちは一体どうすれば良いのでしょう。

1. 活性酸素って何?

呼吸により体内に取り込まれた酸素は、血管を通って体中の細胞に供給されます。細胞の中にはミトコンドリアというエネルギー生産工場があり、酸素を利用して食物から摂取した栄養素を分解し、生命維持に必要なエネルギーをつくり出しています。この過程で酸素の一部が酸化力の強い活性酸素に変化します。つまり、人が生きていく限り活性酸素の発生は避けられない運命にあるということです。

2. 活性酸素は味方?悪者?

活性酸素は私たちの身体に備わる免疫システムに欠かせない物質でもあります。その強い酸化力を利用しながら、体内に侵入してきたウイルスや病原菌を攻撃し、感染症などから身体を守るという大事な使命を担っています。ところが一転、酸化力が強いがゆえに、体内で増えすぎると健康な細胞をも傷つけ、老化やさまざまな病気を引き起こす要因にもなってしまうのです。

3.身体が酸化するって?

過剰に増えすぎた活性酸素は、身体のさまざまな部位で酸化を引き起こします。例えば、健康な細胞のDNAが酸化すると細胞のガン化が始まると考えられています。血液中の悪玉コレステロールが酸化すると動脈硬化の誘因になります。肌のハリやツヤが失われるのも活性酸素の影響です。ほかにも、糖尿病、心筋梗塞、脳卒中など、あらゆる生活習慣病に活性酸素が関わっているといわれています。

4.抗酸化力は加齢で衰える?

人間の身体は活性酸素を生み出すと同時に、増えすぎないように速やかに除去する抗酸化酵素もつくり出しています。抗酸化酵素にはSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオンなど役割の違うものが何種類もあります。しかし抗酸化酵素をつくる機能は40歳を過ぎる頃から急激に衰えてくるというから大変。

次回は活性酸素と抗酸化酵素についてご紹介していきたいと思います!