あなたに潜む隠れ冷え性を探せ! ~要因編~

何となく身体や肌の調子がすぐれない…
もしかして、「隠れ冷え性」?

そもそも「隠れ冷え性」とはいったいどんな冷え性なのでしょう。ズバリ、内臓が冷えてしまっている冷え性のことです。

一般的な冷え性は手足などが冷たくなるなどの自覚症状があるのに対し、隠れ冷え性は手足が温かいことも多いため、自分では気づきにくいのが特徴です。そしてこの冷えを認識しているかどうかで、健康面、美容面に大きな差がつくことに!

もし、隠れ冷え性の存在を知らずに放置してしまうと、さまざまな不調が起きてしまいます。

例えば内臓が冷えて消化器系の働きが弱くなると、胃腸障害を起こし、栄養吸収や免疫、代謝などの力が低下。風邪をひきやすくなったりするだけではなく、太りやすくなったり、肌トラブルを招いたり……。精神的にもイライラしがちです。

また、身体に冷えを抱えていると血流やリンパの流れが滞り、老廃物を排出する力が低下。身体に老廃物が溜まってしまうと、老化を早める原因にもなります。

隠れ冷え性になる主な要因は4つあり、その一つひとつをしっかりと意識し改めることで、さまざまな不調を防ぐことができます。

 

身体や肌の不調を招く!?隠れ冷え性4つの要因

1.ストレスなどによる自律神経の乱れ

自律神経の働きが乱れると体温調節機能が低下し、隠れ冷え性を起こしやすくなります。

本来体温は、体内でつくられた熱が血流に乗って全身に運ばれることで一定に保たれています。そして自律神経はこの血液が通る血管を拡張・収縮させることで体温調節に関与しています。

例えば、寒いときは手足などの末梢の血管を収縮させて、身体の深部に血液を優先的に送り込み、内臓を冷えから守ります。

ところが、ストレスや不安、心配事を抱えていたり、不規則な生活などで自律神経が乱れると、末梢血管の収縮が正常に行なわれず血流が滞り、結果「手足は温かいのにお腹=内臓が冷える」という隠れ冷え性が起こります。

2.冷たいものの摂りすぎ

冷たいものや身体を冷やす作用のある食べ物を摂り過ぎると、直接内臓を冷やすため、内臓の機能低下を招き、 隠れ冷え性を引き起こします。また、この状態が続くと、内臓を冷えから守ろうと多くの血流を内臓に集めるため、結果、全身の冷えにもつながってしまいます。

3.間違った食生活

過度な食事制限をするダイエットや糖質・脂質などを極度に控えた食習慣は、体内で熱をつくり出す力が低下するため、冷えの原因になります。また、朝食を抜くと、睡眠中に下がった体温がなかなか上がらないだけではなく、自律神経のバランスを乱す要因にもなってしまいます。

4.血流の滞り

デスクワークや長時間のスマホの操作などで、同じ姿勢を長く続けると、血液循環を助ける筋肉が硬くなり血流が悪くなるため内臓の冷えにつながります。身体を過度に締めつけるような下着なども血液循環を妨げるので気をつけましょう。