あなたに潜む隠れ冷え性を探せ! ~肌の不調と対策編~

 

なぜ、「隠れ冷え性」だと肌も不調になるの?

身体の不調は肌に現れる。まさしく、隠れ冷え性と肌トラブルには密接な関わりがあります。

肌が乾きやすく肌荒れしやすい、睡眠不足でもないのにくまができやすい、何となく肌がくすんで見える……。そんな肌の不調を感じたら、隠れ冷え性も気にするべきです。

ではなぜ、隠れ冷え性だと肌の不調を招くのでしょう。内臓が冷えると、身体の深部の温度を維持するために内臓に血液を集中させます。すると肌には血液がなかなか巡らなくなり、肌細胞へ酸素や栄養素が十分に行き届かなくなります。またリンパの流れも滞り、老廃物も蓄積しやすくなってしまいます。

結果、ターンオーバーのサイクルが乱れ、肌トラブルを招くことに。悩みを増やさないためにも、丁寧なスキンケアはもちろん、隠れ冷え性対策をして肌本来のリズムを取り戻すことが重要です。

 

隠れ冷え性は美肌の大敵!ターンオーバーの乱れは、肌悩みを増やす!

ゴワつき、ザラつき、シミ・くすみ、ニキビ・吹き出物

本来、剥がれ落ちるはずの古い角質が残ってしまうと、肌がゴワついたりザラついたりするだけではなく、メラニンを含んだ古い角質は、シミ・くすみの原因に。また、角層が厚くなり毛穴が塞がると、古い角質や皮脂が詰まり、ニキビや吹き出物もできやすくなります。

乾燥、小ジワ、ツヤ不足、肌荒れ

角層形成がうまく行なわれなかった未熟な角層は、天然保湿因子(NMF)が少なく水分を抱え込むことができないため、乾燥や小ジワ、ツヤ不足を招きます。さらに細胞間脂質も不足し、肌本来のバリア機能が低下。外部刺激に弱く、肌荒れを起こしてしまいます。

くすみ、くま

角層が乱れると、光の透過、反射がうまくできず、肌の透明感が失われ、くすんで見えます。さらに血行不良がくすみに拍車をかけてしまいます。また、くまもできやすくなり疲れた印象に。

 

生活習慣の見直しや工夫で隠れ冷え性対策

自覚症状がないからこそ、毎日の生活の中で意識することが大切。
隠れ冷え性を身体に宿さない!

自律神経のバランスを整えましょう

・過度のストレスなどにより、交感神経が活発になりすぎると身体が冷えやすくなるので、ストレスはこまめに発散し、溜め込まない。

・副交感神経が活発になり始める夕方からはゆったりと心身を落ち着かせ、質の高い睡眠をとる。

・就寝前のスマホ使用は自律神経を乱し睡眠を浅くするので、寝る1時間前にはやめる。

身体を温める食生活を意識しましょう

・栄養バランスの良い食事を摂り、エネルギー生産を促す。身体を温める食材を積極的に摂る。

・起床後に白湯を飲むと胃腸をはじめ身体の深部が温まる。また代謝が促され、血行も良くなる。

適度な運動を行ないましょう

・散歩やストレッチなど、身体を動かすことを日課にして筋力の低下を防ぎ、血行を促し身体を温める。

毎日のバスタイムを活かしましょう

・湯船に浸かり、温浴効果で温まった血液を全身に巡らせる。

・交感神経を刺激する熱めのお湯は避け、38~40℃くらいのぬるめのお湯にゆったり浸かり、心身をリラックスさせ、ストレス解消・快眠・疲労回復につなげる。