ようこそ、HOLY BASIL ~出逢いは突然、あなたのもとに・・・
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窓際に置いている鉢植えの「トックリヤシ」の根元に、見慣れない芽が出ていることに気付いたのは、数ヶ月前のことでした。
最初は雑草だと思っていましたが、基本的に私は、雑草を抜かないことにしています。よほど本体の植物の成長を妨げたり、日当たりを邪魔したりしない限り、雑草も放っておいて自然に共生させることにしています。
ベランダに置いている鉢植えには、どこかから雑草の種が飛んでくるのでしょうか、それとも鳥が運んでくるのでしょうか、いつの間にか可愛らしい草花が咲いていることもよくあります。
でも、問題の「トックリヤシ」は、ずっと室内に置いていたので、種が飛んできて根付いたとは考えられません。ということは、鉢植えが私の家に来る前に土の中に「何かの種」が眠っていたのかもしれません。
その「何か・・・」の正体が判明したのは、最初に小さな芽を発見してから3ヶ月以上も経ってからでした。
雑草と思っていた草の芽がだんだん成長するにつれて、なんとなく見覚えのある葉の形になり、ところどころがほんのりと紫色をおびてきました。もしかするとバジル?…私は、すぐに「ハーブ辞典」を開いて調べはじめました。
そしてあるページに目が釘付けになりました。何種類かあるバジルを見比べているうちに、私は興奮していました。「信じられない!ホーリー・バジル(トゥルシー)」間違いなさそうです。
インドをはじめ多くの国で最も高貴なハーブとして大切にされ、聖なるバジルの名を持つハーブの女王です。ヨガやアーユルヴェーダに興味のある人はもちろん、ハーブ好きなら誰でも知っている貴重なハーブです。
アーユルヴェーダでは、葉、茎、花、種、根すべてに比類なきエネルギーが宿るとされ、5,000年もの間、人々の心とカラダを癒し続けてきたミラクルハーブで、「薬効を記すには長いリストが必要だが、効果は葉たった一枚で充分」といわれているほどです。私自身も最近いちばん興味を持っていたハーブだったのです。
それにしても、なぜハーブの女王・・・ホーリー・バジルの種がトックリヤシの鉢植えの中に眠っていたのか・・・なぜ春を待たずに突然芽を出して、冬に成長を続けているのか・・・?
疑問はたくさん残ったままでしたが、この「小さな訪問者」が私を訪ねて来てくれたのは、偶然ではないような気がしていました。
このことがあってから、私のもとにホーリー・バジルに関して今まで知らなかった情報が次から次へと入って来るようになりました。
全く別のことで調べ物をしている時に何度も読んだはずの本の中にホーリー・バジルに関して私が抱いていた疑問の答えがあったり、何気なく捲っていた雑誌の中にホーリー・バジルの記事を発見したりということが何度も重なりました。
最近の研究では、ホーリー・バジルを栽培することで土壌や空気を浄化することができ、夜間に大量のオゾンを発生させることから、CO2対策にも役立つことがわかり、地球環境と人々の健康のためにホーリー・バジルの種を配って栽培を推奨するプロジェクトまであることを知りました。
また医療の分野でも免疫を強化し、自己治癒力を高め、ウイルスの媒介を阻止する働きから、”自然界における母なる薬草”としてAIDSやSARSへの利用が研究されているそうです。21世紀を救うハーブなのかもしれません。
やはり私に報せたいことや、教えたいことがたくさんあったようです。出逢いには必ず理由があります。人との出逢い、モノ、情報、必要なものはいつも絶妙なタイミングで訪れます。
そして、ひとつの出逢いをきっかけに次々とまるで磁石に引き寄せられるように情報が集まってきます。たくさん種を蒔いてお友達を増やしてあげなくては・・・。