冬を乗り切る冷えにくい身体づくり ~冷えの原因~
なぜ、冬の身体は冷えるの?
私たちの身体には、温度変化を感じたときに体温を一定に保とうとする体温調節機能が備わっています。寒いときにブルブル震えるのも、身体を温めようとする反応のひとつです。特に寒さが厳しい冬は、外気温の低下と併せて、運動不足や血行不良などのリスクも重なるため、より冷えを感じやすい季節なのです。
冷えやすい身体と冷えにくい身体の違いは熱効率にあり!
「筋肉」と「血液の流れ」がカギに
身体が冷える理由はいろいろありますが、なかでも"体内で十分に熱がつくられていない"ことと、"つくられた熱が全身に行き渡っていない"ことが冷えの大きな原因であると考えられます。
原因1 筋肉
熱を生み出す筋肉量の減少で体内で熱がつくられない!
筋肉は、身体を動かしたり姿勢を保持したりする以外にも、熱を生み出すことで体温を保つ役割があります。筋肉量が減少してしまうと、必要な熱がつくられなくなるため、体温が下がりやすくなります。特に冬場はつい暖かい室内にこもってしまい運動不足になりがちなので、筋肉が減り、ますます身体が冷えてしまいます。
原因2 血流
熱を運ぶ血液の流れが悪く全身に熱が行き渡らない!
血液は酸素や栄養素を全身にくまなく運ぶとともに、熱も一緒に運んでいます。そのため血液の流れが悪いと全身に熱が行き渡らなくなってしまいます。
特に寒い季節は生命維持に深く関わる内臓を優先的に温めようとして、身体の中心部に血液が集まります。その結果、手足などの末端まで血液が行き渡りにくくなり、冷えを感じやすくなるのです。また、血液を流すポンプの役割をする筋肉量の減少や寒さによる筋肉の硬直も血流の悪さに拍車をかけます。