サーカディアンリズムを味方につけて「美肌を育む力」を呼び覚ます!

私たちが生まれながらに持っている自然のリズム「サーカディアンリズム」

私たち人間は生まれながらにさまざまな「体内時計」を持っています。なかでも生活習慣や健康、美容などと深く関わるのが約24時間の周期で繰り返される「サーカディアンリズム」です。

夜眠りにつき朝目覚める睡眠と覚醒のリズムや、体温調節、自律神経の働き、ホルモン分泌など、1日の中で変動する生命活動に関わる身体のリズムです。

このリズムは、24時間を正確に刻むわけではなく、最新の研究では平均して24時間10分前後といわれています。そのため、地球の自転周期である24時間との間にズレが生じてしまいますが、心配はいりません。光や食事、運動などの「同調因子」と呼ばれる刺激によって、常に24時間の周期にリセットされるようになっているからです。

ところが生活習慣が乱れるとそうはいきません。同調因子のなかで最も影響力が強いのが「光」です。そのため、夜寝る直前までスマホやパソコン、テレビなどの強い光を浴びていたり、遅い起床で太陽の光を浴びる時間が遅れたりすると、24時間周期へのリセットが正しく行なわれず、サーカディアンリズムの乱れを助長することに。

結果、いつまでも寝つけない、起きられないだけではなく、健康面、美容面にまで影響を及ぼし、さまざまなトラブルの引き金となってしまいます。生活スタイルが多様化する今、いかに上手くサーカディアンリズムをコントロールするかが、すこやかな身体と美しい肌を維持する鍵となるのです。

 

サーカディアンリズムと肌の修復に関わる「メラトニン」

サーカディアンリズムと美肌の関係を紐解いていくうえで重要なのが「メラトニン」です。睡眠ホルモンとして有名なメラトニンは、脳の松果体(しょうかたい)という器官で合成されますが、近年、身体を構成するほぼすべての細胞においても合成されることが明らかとなりました。

なかでも、皮膚細胞で合成されたメラトニンは成長ホルモンと同様に、肌の修復に欠かせない働きをすることがわかったのです。また、メラトニン合成には、「セロトニン」という物質が必要不可欠な存在になります。さらにこの2つの分泌には、サーカディアンリズムが深く関係しているのです。

メラトニンは夜暗くなると分泌量が増え始め、日中は光の影響で分泌が抑制されます。反対に、セロトニンは光を浴びることで分泌量が増え始め、暗くなると分泌が抑制されます。

つまり、毎朝できるだけ同じ時間に起床し太陽の光を浴びてセロトニン分泌を促し、夜は部屋を暗くしてなるべく同じ時間に眠りにつくことでサーカディアンリズムが整い、メラトニン分泌も最大限に促されるというわけです。

“美肌は夜つくられる”この言葉が示す通り、夜の肌修復に関わるサーカディアンリズムは、美肌づくりの強い味方なのです。

 

サーカディアンリズムを整え、メラトニン分泌を促すための5つの生活習慣

1.毎朝、同じ時間に起床する
規則正しい目覚めは体内時計の時間の認識を促します。

2.朝起きたら太陽の光を浴びる
光の影響を受けるサーカディアンリズムは太陽の光を浴びることでリセットされます。

3.朝食をきちんと摂る
身体を目覚めさせ、時間の認識を促すとともに、活動に必要なエネルギー源として大切です。

4.リズム運動を行なう
ウォーキングなど単調なリズムを繰り返す運動は、メラトニンを合成する素となるセロトニンの分泌を促進します。

5.夜、強い光を浴びない
寝る前のスマホなどの強い光は、メラトニン分泌の抑制にもつながるので、就寝1時間前には使用をやめましょう。