美しき中東の国シリア
今、シリアと聞くと誰もが「内戦」とか「難民」という言葉を思い浮かべてしまいます。
シリア・アラブ共和国。終らない騒乱の戦火を逃れた人々の問題は、国際的に深刻です。
「紛争の絶えない危険な国」というイメージですが、以前のシリアをよく知る人たちは、
「美しいモスクや遺跡が多く、人々は友好的で、治安の良い安全な国」と口を揃えます。
落し物が戻って来る。老人や女性には必ず席を譲る。日常的に人助けをする習慣がある。
ご馳走された、道を訊いたら送ってくれたなど、親切に触れたエピソードは尽きません。
「人に親切にすることは、天国に近づく行為。旅人は神の遣い。」イスラムの教えです。
石けん発祥の地、北部の古都アレッポは瓦礫の街と架し「ダマスクローズ」命名の由来、
首都ダマスカスも、中心部の被害は少ないものの、郊外には爆発や砲弾の音が響きます。
心優しくフレンドリーなシリアの人々に、一日も早く笑顔と平和な日々が戻ることを祈ります。
シリアが誇る世界遺産パルミラの古代遺跡は、
「世界で最も夕日が美しい場所にある、世界で最も美しい廃墟」といわれています。