梅雨から夏の頭皮SOS -前編-
梅雨から夏は要注意!悪玉菌がどんどん増える3つの要因
代表的な悪玉菌には「黄色ブドウ球菌」や「マラセチア菌」がいます。日和見菌の「アクネ桿菌」も増殖すると悪玉菌に変化します。本来、善玉菌優勢なバランスが保たれていれば悪玉菌は増殖することなく悪さをすることもありません。しかし、ひとたび増殖するとかゆみ、フケ、赤み、ニキビ、ニオイなどを引き起こしてしまいます。ではなぜこれからの時季、悪玉菌が増殖しやすくなるのか、その主な要因を見てみましょう。
1 過剰な皮脂・汗
頭皮は身体のどの部位よりも皮脂腺や汗腺が多く、皮脂・汗の分泌量が過剰になりやすい部位です。
また、皮脂量は男性ホルモンが深く関係しています。通常、女性よりも男性の方が2~3倍多く分泌されるといわれています。
悪玉菌は、皮脂や汗などをエサにして生息しているため、分泌量が急激に増える梅雨から夏の頭皮は、悪玉菌にとって恰好のエサ場となり、増殖しやすい状態になります。
2 頭皮の蒸れ
汗をかきやすくなるこれからの季節は、頭皮が蒸れやすくなるので注意が必要です。
汗は本来、肌をうるおし乾燥を防ぐ役割があり、適度な量は必要です。ただ、毛髪で覆われている分、汗をたくさんかいてそのまま放置してしまうと、蒸れて悪玉菌の温床となってしまいます。
また、髪を結ぶことの多い方や長時間帽子をかぶる方も頭皮の通気性が悪くなるため、蒸れやすい状態になってしまいます。
3 紫外線
紫外線が直接悪玉菌を増やすわけではありませんが、増殖しやすい環境をつくるので注意しましょう。
すこやかな頭皮環境のもとでは、善玉菌の働きによって常に弱酸性に保たれているため悪玉菌が増えすぎる心配はありません。ところが、無防備に紫外線を浴び続けると、そのダメージで頭皮の角層バリア機能が低下。その結果、乾燥トラブルなどで頭皮環境は悪玉菌が好むアルカリ性に傾き、一気に増殖してしまいます。
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