フェット ドゥ ラ サン・ニコラ ~フランスから始まるライフスタイル~


 

フランスでは12月6日は、 子供たちの祝日 ≪フェットドゥ ラ サン・ニコラ≫

12月6日は、≪Fête de la Saint Nicolas フェット ドゥ ラ サン・ニコラ≫という、特にフランス北東部を中心に祝っている子供たちの祝日です。

ところで、サン・ニコラ(聖ニコラウス)という人を知っていますか?
サン・ニコラは3-4世紀頃に実在したトルコの司祭で、赤い服を身にまとい、長い白ひげを蓄えていたそうです。彼の言い伝えは数多く残されていますが、慈悲深く、町中のいい子にしていた子供たちにご褒美をあげたり、貧しい子どもを救おうとした人々を援助し、貧しい人にも施しをして、多くの奇跡を起こしたと言われています。中でも有名なのが、3人の娘にまつわる言い伝えです。

ある日、貧しい父親が3人の娘の結婚持参金を用意できないと聞いたサン・ニコラが、煙突のそばに干していた娘たちのくつ下の中に金貨を投げ込んだと言われています。

なんだかサン・ニコラの装いやお話って聞き覚えのある感じ?そう、サン・ニコラこそあのサンタクロースのモデルとなった人物なんです。この言い伝えから現在のサンタクロースが生まれたと言われています。

12月6日は、一年間いい子にしていた子供たちがパン・デピース(pain d’epices)というハチミツや香辛料のたっぷり入った菓子パンやホットショコラ、クレモンティーヌ(みかん)などをもらえる楽しい一日。フランス東部のアルザス・ロレーヌ地方ではマナラ(Mannala)という、チョコや砂糖がまぶされた人形の形をしたブリオッシュをもらいます。しかし、いたずらなど悪いことをした子供たちはお菓子がもらえないばかりか、≪鞭打ちおじさん(Pere fouettard)?!≫から罰を受けてしまうそうです!私も小学生の頃は、≪Saint Nicolas サン・ニコラ≫の日に校庭で配られるホカホカのマナラを温かいショコラに浸して食べるのが楽しみだったわ!