なごりの夏みょうが


みょうがが大好きで、旬の時期に店先に並んでいる間中、繰り返し何度も購入します。
春先に「みょうがだけ」を見つけると飛びつくように買い、次は「花みょうが」を待つ。
夏の間は、ほぼ欠かしたことがなく、みょうがご飯を愉しみ、梅酢漬けにして常備します。

子供の頃、「みょうがを食べると物忘れする。」と聞いたことがあります。親に確かめると「迷信だから大丈夫」と言われ、それ以来、安心して、今でも好きなだけ食べています。

なぜ、みょうがを食べると物忘れするという迷信が広がったのでしょう?
調べてみると、2つの説があるようです。

1つ目はお釈迦様の弟子が由来となった説。
物忘れの激しいお釈迦様の弟子は首から名札をぶら下げていました。この名札のことを「名荷(みょうが)」といいます。
その弟子が亡くなった後、お墓から初めて見る植物が生えてきたので、名札をぶら下げていた弟子から「茗荷(みょうが)」と名づけられ、食べるとお釈迦様の弟子のように物忘れするといわれていました。
この説は落語でも用いられていて有名です。

2つ目は癖の強いものを食べ過ぎないように戒めた説です。
みょうがは独特の風味がある癖の強い食べ物です。その癖の強さから、食べ過ぎは身体に毒であると昔は考えられていました。
そのため、みょうがを食べ過ぎないように「物忘れする」と戒めた、といわれています。

どちらの説も迷信に過ぎないのですが、昔は遠ざけられることの多かったみょうが。今は薬味や甘酢漬けに大活躍です。
最近はみょうがに含まれる栄養にも注目され始め、たくさんの食卓で愛される食材となりました。

この時季、ニナファームジャポンの周辺のスーパーでもそろそろ夏の花みょうがが姿を消して、少し大きな秋みょうがに代わります。
秋のみょうがも香りが強く、しっかりしていて味噌漬けなどにするとおいしいのですが、夏が往く寂しさも手伝って、「なごりの夏みょうがだから」と言い訳のようにつぶやく。

洗ってザルに並べた姿を眺めるだけでも楽しくて、先週、しば漬けを漬けたばかりなのにまた買ってしまいました。やはり、みょうがと物忘れは関係あるのでしょうか・・・?

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