神様からの贈り物
晩秋から初冬にかけて、高く澄みきった青空によく似合う柿の木のある景色。日本の里山。
葉を残した枝に実る柿の実も、軒先に吊るされた干し柿も、どちらも絵になる風景です。
柿の学名はDiospyros kaki(ディオスピロス・カキ)神の食べ物、神様から贈られた植物。
ビタミンA、Cをはじめカリウム、ペクチン、カロチノイド、タンニンなどを豊富に含みます。
昔から「柿が赤くなると医者が青くなる。」といわれ、薬効のある果物として知られています。
また、実だけでなく柿の葉やヘタも漢方薬やお茶として健康に役立てられて来ました。
コレステロール値を下げ、免疫力を高める。腸内環境を整える。美肌効果や二日酔い予防。
柿は、世界に誇る健康果物なのです。その柿を干したりアルコールに浸けたりして、
渋みを消して食べることを考え出した先人たちの知恵に頭が下がる思いです。
美容にも健康にも役立つ「神様からの贈り物」に感謝しながらたくさん食べましょう。
柿の定番料理といえば「柿なます」でしょうか。
おせちとしてお正月に食べることの多い料理ですが、秋の風物詩として食べることもあります。
千切りにした大根と柿を、酢の物のように酢で合わせた料理です。
あっさりとした酢の風味と、甘みのある柿が絶妙にマッチします。
柿は干し柿でも美味しく作ることができます。
また、柿と生ハムを合わせるだけでも美味しく食べることができます。
柿の甘さと生ハムの塩加減の相性が良く、季節を感じながらお酒のおつまみにもぴったりです。
もちろん、その甘さを生かしたスイーツも絶品です。
アップルパイの替わりに柿を使えば「柿パイ」のできあがり。
タルト生地にカスタード、その上に薄切りの柿を並べて焼けば「柿のタルト」が楽しめます。
でもまずは果物としてそのまま食べてみましょう。濃いオレンジ色は完熟のサインです。
シャキシャキとしながらもみずみずしく、独特な甘みが秋を感じさせてくれます。
ニナファームジャポンから銀座駅の方へ歩けば、青果店にもアクセスできます。
この季節にしか楽しめない果実を存分に味わいましょう。