健康維持のパートナー「マイクロバイオータ」前編

人間をはじめとしたあらゆる動植物と共生している微生物「マイクロバイオータ」。多種多様なマイクロバイオータは宿主の健康を生涯にわたって守るとともに、ミトコンドリアの質を高めるマイトファジーの活性化にも深く関わっています。

生まれた瞬間から生涯にわたって 宿主の健康を守るマイクロバイオータ

マイクロバイオータとは地球上に生息する細菌や菌類、ウイルスなど、すべての微生物の総称です。これだけ聞くと、インフルエンザウイルスやノロウイルスなどを思い浮かべ、マイナスイメージが強くなりますが、良い働きをする種類も数多く存在します。肉眼では確認できないとても小さな生物ですが、空気中や水中、土中、植物、動物など、あらゆるところに棲んでいます。実は人間の身体にも棲みつき共生しているのです。

私たち人間に棲みつくマイクロバイオータは、まず出生時に母親から受け継がれます。その後、さまざまな人やモノ、そして環境の中でも多種多様なマイクロバイオータを受け取ることになります。そのため、すべての人が同一のマイクロバイオータを形成しているわけではなく、また、分布や種類も生活環境や食事内容、性別、年齢などで異なってきます。人それぞれオリジナルのマイクロバイオータが形成されているということです。

宿主と共生関係にあるマイクロバイオータは腸内をはじめ、肌、鼻腔、口腔内など身体のあらゆる部位に分布・定着し、最良のバランスを保ちながら私たちの健康に大きく貢献しています。そのサポートはありがたいことに一生涯続き、宿主の健康と若々しさ、美しさを見守る頼もしいパートナーとなるのです。

まとめ:マイクロバイオータが私たちの健康パートナーになるまで

①無菌状態の胎内から産道を通って産まれるまでに初めてのマイクロバイオータを母親から受け継ぎます。

②生まれた直後から接触した人や環境などのマイクロバイオータを受け取っています。母乳からも多くのマイクロバイオータを受け取ります。

③生まれた直後から年齢を重ねる中でさまざまな人やモノと接触を繰り返すことで多種多様なマイクロバイオータを形成します。その種類や分布は食事内容や生活環境、性別や年齢などによって大きく異なります。