睡眠に勤しみ素肌力をあげる~美しさは眠りから始動する~

睡眠と美肌が密接に関係しているって知っていましたか?

なぜ人は眠るのでしょう

私たちが睡眠に費やす時間は人生の1/3にも及びます。こんなにも長い期間、継続して行なわれている睡眠にはいくつもの役割があります。

①心身の疲れを癒し疲労回復をするため
②睡眠中に免疫力を高めて自然治癒力を養うため
③成長ホルモンを分泌するため
④ストレス物質を除去するため

など私たちが生活する上で大切な役割を担っています。

 

レム睡眠・ノンレム睡眠の必要性

睡眠は浅い眠りのレム睡眠(身体の眠り)と深い眠りのノンレム睡眠(脳の眠り)の交互の繰り返しによって行なわれています。このことは多くの方がご存じですね。ではなぜ深い睡眠であるノンレム睡眠だけを行なわないのだろうかと疑問に思ったことはありませんか?深い睡眠だけができれば短い睡眠時間で効果的に眠ることができるのではないかと。

実はこのレム睡眠とノンレム睡眠の繰り返しにはきちんとした意味があり、人間が生活する上で都合の良い環境になっているのです。

最初から最後までノンレム睡眠だけだと、長い時間脳活動が休息し、脳の温度が下がります。こうなると起きたときのスムーズな活動に障害が出るのです。レム睡眠があることにより、目覚めたあとすぐに身体を起き上がらせることができる、その後行動をすることができる、といった理由でうまく睡眠が取り入れられるようにできているのです。

細胞の分裂が活発になるのはノンレム睡眠のとき、そしてノンレム睡眠は哺乳類や鳥類といった大脳が発達している生物にしか行われません。

 

美肌時間

肌のゴールデンタイム、22時~翌2時ということは良く耳にしますが、22時に眠りにつくことは現代の生活ではなかなか難しいものです。24時までに眠りにつくことで同じような効果をもたらすことができるようです。また、同じ時間に眠ることや睡眠時間を一定にすることも質の高い睡眠ができて美容効果を得られます。

赤ちゃんの肌を思い出してみてください。みずみずしくてなめらかでハリがある。こんな素肌を私たちは本来持っているのです。人間の本来持っているチカラに敵うものはありません。やっぱり素肌力は大切なのです。

 

「睡眠と美肌の関係」を知って、素肌力をあげる

一日の中で私たちが使うエネルギーは限られています。起きている間は脳や筋肉を動かすことがメインとなり、肌再生のプロセスにまでエネルギーを消費することができません。細胞レベルでの働きがはじめて行なわれるのは、身体が休息状態に入る睡眠中です。また、その時に重要な働きをする成長ホルモンの分泌も、睡眠中もっとも活発となります。

肌細胞は、成長ホルモンの働きによって新陳代謝を繰り返し肌の再生やダメージの修復を行ないますが、睡眠不足で成長ホルモンの分泌が低下すると、老廃物が溜まって代謝が悪くなり、乾燥やくすみなどの肌トラブルや、シミ、シワ、たるみなどの肌老化が進んでしまうのです。

また、成長ホルモンは“眠ってから30分後に分泌がはじまり、1時間後にいちばん活発になる”と言われることからも、美肌をつくるためには質の高い睡眠が不可欠となります。つまり、「眠っている間に肌は磨かれる」ということです。