抗酸化を究める
抗酸化という言葉をご存知ですか?
体内で過剰に発生すると細胞を傷つけてしまう活性酸素に対し、私たちの身体が備えている防御システムのことです。
活性酸素は老化や病気に深く関係するといわれており、それに対抗する「抗酸化」はフランス ニナファーム社が日々注力して研究を進めている分野でもあります。若々しくすこやかな身体を守るために、皆さんもそのメカニズムについて知っておきましょう。
増え過ぎると細胞に害を与えてしまう両刃の剣「活性酸素」
活性酸素は、体内に害を及ぼす異物が侵入した時、それを排除するために主に細胞内のミトコンドリアでつくられます。
本来はウイルスや病原菌の侵入、喫煙や食品添加物の大量摂取、紫外線や放射線などに対して細胞を防御する役割を果たしますが、過剰に発生すれば逆に害を及ぼす両刃の剣。
通常であれば発生した活性酸素は体内の抗酸化による防御システムによって消去・抑制されますが、過剰な発生や抗酸化力の衰えによって消去されきれずに残ると細胞を攻撃して酸化させ、細胞の正常な働きを失わせます。その結果、老化の加速、動脈硬化などの生活習慣病を招きます。
また、細胞の代謝機能が落ちることで肌の老化原因にも深く関わっています。
活性酸素には数種類あり、代表的なものにスーパーオキシドラジカル、ヒドロキシルラジカル、過酸化水素、一重項酸素があげられます。前者2種の活性酸素はフリーラジカルといわれるもので特に強力です。
現代社会において、活性酸素の発生を抑えることは難しいことです。それだけに抗酸化という活性酸素に対抗する人体の防御システムをしっかりと機能させて、過剰な活性酸素を排除することが重要です。
身体の中の重要な防御システム「抗酸化」
抗酸化とは、私たちの身体が本来持っている防御システムのひとつで、活性酸素を抑制する働きをいいます。
抗酸化作用のある物質にはさまざまあり、一般的には野菜や果物、植物などに含まれるビタミンCやE、ポリフェノールなどがあげられますが、重要なのが私たちの体内でもつくられている抗酸化酵素です。
これは活性酸素と戦うタンパク質で、代表的なものにSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)、CAT(カタラーゼ)、GPX(グルタチオンペルオキシダーゼ)があげられます。
その働きは、SODがスーパーオキシドラジカル、CATは過酸化水素、GPXがヒドロキシルラジカルを抑制する役割を担っています。一重項酸素の抑制にはポリフェノールなどの抗酸化物質が効果を発揮します。
このように通常なら体内で発生した活性酸素は抗酸化酵素などによって適切に消去・抑制され、自然にコントロールされています。ところがさまざまな要因によって過剰に発生すると処理しきれなくなってしまいます。
さらに40代頃からは体内の抗酸化酵素が減少するという事実もあり、年齢とともに老化の促進や生活習慣病など活性酸素による影響が出てきやすくなります。
これを押しとどめるためには、活性酸素発生の要因から身体を守るとともに、体外から抗酸化物質を補い、その働きを助けていくことが大切です。