トラブルの要因を知ることでもっとキレイに!


 

パーツ&ボディには年齢が出やすい

手肌や唇、肘、膝などは年齢を感じさせやすい部位です。その理由は、肌を保湿し保護する働きを持つ皮脂膜を形成しづらい、もしくは皮脂膜を形成できないことに加え、顔のケア意識は高いのに、パーツやボディのケアはつい後回しになってしまうことが多いからです。
これらの部位も顔と同じく年齢とともに肌機能が衰えてきます。また、紫外線や乾燥などの過酷な環境に晒され、ダメージを積み重ねているため、そのまま放置してしまうとダメージがさらに進み、見た目年齢を老けさせる結果に。
顔の肌をスキンケアで若々しく整えるように、パーツやボディも日頃のケアですこやかに保つことが大切です。
 

年齢サインが出やすい部位のケアポイント

手肌

◆部位の特徴
・皮脂腺が少なく乾燥しやすい
・バリア機能が弱い
・一年中露出しているのでダメージを受けやすい
・家事や仕事で日常的に酷使されている
◆ダメージを受ける要因
昨今、手洗いやアルコール消毒の回数が増えたことで、本来、時間が経つにつれて自然回復する皮脂膜の形成が追いつかず、バリア機能がさらに低下。その結果、うるおいを保つことができず、乾燥が進み、ダメージを受けやすくなります。また、手肌は紫外線や外気、エアコンなど、いつも過酷な環境に晒されているため、外部からの刺激が多く、ダメージがますます深刻化してしまいます。
◆ケアポイント
水仕事の後や手洗い、アルコール消毒をした後は、こまめにハンドクリームを塗り、洗い流されてしまった皮脂膜の働きを補いましょう。

◆部位の特徴
・皮脂腺と汗腺がなく、皮脂膜がつくれないためとてもデリケート
・角層が薄く、天然保湿因子(NMF)や細胞間脂質が少ない
・水分保持力やバリア機能が弱い
・紫外線による乾燥などのダメージを受けやすい
◆ダメージを受ける要因
タオルドライやマスクなどによる摩擦は唇の角層を傷つけ、乾燥や荒れに繋がります。また、マスクをしていると無意識に口呼吸になる人が多く、呼気によってマスクの内部に湿気が溜まると、蒸発するときに唇の水分も一緒に奪ってしまいます。さらに、乾燥が気になり、つい唇を舐めてしまうと、唇についた唾液とともにますます水分が失われ、乾燥を加速させてしまいます。
◆ケアポイント
朝晩のスキンケアの最後にリップクリームや唇用の美容液などを塗ることを習慣にしましょう。また、食後に口元をきれいにしてから塗るのもおすすめです。皮脂膜のように、唇をうるおいヴェールでやさしく包み込み、いつでも保湿・保護しましょう。

ボディ

◆部位の特徴
〈肘・膝〉
・皮脂腺が少なく、乾燥し、ゴワつきやすい
・頬杖や膝立ちなどの動作によって摩擦や圧力がかかり、皮膚が黒ずんだり、厚く硬くなる
〈かかと〉
・皮脂腺がないためとても乾燥しやすい
・歩くときの衝撃や圧力、摩擦などで皮膚が厚く硬くなる
〈すね・腕など〉
・皮脂腺が少なく乾燥しやすい
・衣服などによる摩擦を受けやすい
◆ダメージを受ける要因
空気の乾燥や衣服、靴などによる摩擦が刺激の一因となり、思いのほか肌のうるおいは失われています。また、入浴中は皮脂膜や肌の保湿成分が流出しやすく、さらにゴシゴシ擦って洗ったりすると角層を傷つけ、より一層乾燥を招いてしまいます。
◆ケアポイント
日々の保湿ケアを習慣化することが大切です。特に入浴中は肌の負担になるようなことは避け、入浴後は、身体を洗うことで洗い流された皮脂膜の働きを補うために、なるべく早く保湿して肌を保護しましょう。紫外線や乾燥対策としてお出かけ前の保湿も忘れずに。