透明度の高い肌ほど、若くて美しい!
|
肌の美しさは、すこやかな「角層」で決まります。
「角層」とは…
肌の美しさを表す言葉に「透明感」「みずみずしい」「キメ細かな」などがありますが、その美しさを生み出す源となっているものこそが「角層」です。
まず角層とは、肌の一番外側にあり、ケラチンというたんぱく質を主成分とした角質細胞のことを指します。細胞ひとつひとつが適度に重なり合って層をつくり、個人差はありますが、健康な角層の厚さは約0.02mm。とても薄い層ですが、その内部には、肌の水分バランスを保つ水分保持機能や外的刺激から肌内部を守るバリア機能などとても重要な働きが備わっています。
また、良い角層といわれる条件は、約20~30%の水分が含まれ、ひとつひとつの角質細胞が隙間なく均一に並んだ状態です。角層がすこやかに整うことで、肌のみずみずしさやなめらかさといった肌の美しさが保たれています。
透明感は、「角層」が光を透過し反射させるため。
肌の美しさには、「キメの細かさ」や「みずみずしさ」だけではなく”澄み渡るような透明感”が重要なポイントです。透明感を生み出す主な要素としては、肌内部に多くの光が透過し、その光が反射されること。このとき反射された光の明るさによって透明度は認識されますが、この光の透過と反射の関係で重要な役目を果たすのも、やはり「角層」の存在となってきます。角層がいかに光を通すか、反射させるかで、肌の質感や肌色の印象が変わるので、角層が均一に隙間なく並び、みずみずしいうるおいを保っていれば、より多くの光が肌内部に透過し、同じく多くの光が肌内部から跳ね返ってくるといえます。
さて反対に、透明感のないくすんだ肌とはどのような状態をいうのでしょうか。
角層はもともと透明な色をしています。ところが、紫外線や乾燥、さらには加齢の影響でターンオーバーに乱れが生じると、角層の不均一(キメの乱れ)を招くばかりではなく、本来はがれ落ちるべき古い角質が肌表面に蓄積されるため(角質肥厚)、光が肌内部に透過する前に錯乱してしまい反射が行われず、肌の色が暗くくすみ、透明感ばかりではなく艶感もなくなってしまいます。また、角質肥厚は、化粧水などのうるおいが浸透する妨げにもなるので、さらに乾燥しやすく、ますますくすみが進行するという悪循環に陥ります。このことからも、透明度の高い美しい肌を目指すには、普段のスキンケアによってすこやかな角層を育むことが大切です。
透明感を損なう意外な盲点!肌のくすみは角質ケアが鍵!
日焼けしたわけでもないし、寝不足というわけでもないのに、なんとなく肌がくすんで透明感がない、というならば、それは、角層トラブルのはじまりかも…。
・透明感のある美しい肌
「角層」が整っていると、より多くの光が肌内部に透過し、同じく多くの光が跳ね返ってきます。
・透明感のないくすんだ肌
「角層」が乱れていると、光が肌内部に透過する前に錯乱し、肌内部から跳ね返る光も弱く少なくなります。
・みずみずしくうるおった角層
均一に整った美しい「角層」は、肌の表面と内部のうるおいをしっかり閉じ込め、外部の刺激から肌を守りながら、みずみずしい透明肌へ。
・うるおい不足の角層
肌のターンオーバーのリズムが乱れると、「角層」が不均一になり、肌表面と内部のうるおい不足によるバリア機能の乱れがくすみの原因に。
溜めない角質、美の習慣。
くすみを解消させる角質ケアを徹底マスター!
透明感を損なうくすみを解消するには、まず、固くなった角質をやわらかくほぐしてあげることからはじめましょう。
長年蓄積された角質は、厚みが増しているため一筋縄ではいかないこともありますが、急ぐがあまり、強引に角質を落とそうとすると、取り返しのつかない肌トラブルを招くことも。決して無理をせず、時間をかけてゆっくりやさしくほぐしてあげることが一番の近道です。